【ほろ酔い日記】重みのある餃子にたれをたっぷり 思い出と共に過ごす「三幸園」での至極な時間

スポーツ報知
餃子ライスの名店「三幸園」で一杯

 桜は亡き友との思い出がよみがえる季節でもある。いろんな先輩、後輩が私の前を通り過ぎていった。

 最高学府出身の先輩記者と仕事帰りの飲む約束をした。時間がまだ早いので2人でパチンコ店で時間潰し。悪戦苦闘する私の隣りで先輩記者は大当たりを連発。ドル箱を左右に5箱。計10箱は積み上げた。「これは先輩のおごりだな」と思っていたら「厳しい戦いだった。大もうけ? とんでもない。チャラだよ、チャラ」と言い張るではないか。速攻での大当たり。大幅プラスは間違いないのに最後までチャラを主張。安い居酒屋でも割り勘を譲らなかった。

 芸能を担当していた後輩記者と一緒にテレホンクラブに入店した。電話をかけてきた女性と会話するだけの風俗店だが、後輩記者の受話器を取るスピードが半端なく早かった。恐らく「ドレミファドン」に出演しても軽く優勝していたに違いない。しかも電話をかけて女性に「こんなことをしていてはダメ。真面目に生きて、親孝行しなさい」と説教しているではないか。

 非合法のカジノバーに潜入した時には、なぜか店員に名前を覚えられてしまった。この後輩記者は社員証を首から下げて出入りしていたのだった。酒癖のあまりよろしくない先輩記者は「帰ります」と言って中華料理屋の2階の窓ガラスを開けて外に出てしまった。当然、窓の下には大の字に横たわる先輩記者の姿があった。報知新聞社に入社して40年以上。一度も「辞めたい」と思ったことがない。それは楽しい先輩、後輩記者がいたからかも。

 散り桜に誘われるように東京・神保町を歩いた。目的は私が日本で一番、おいしいと思っている餃子ライスを食べながら、芋焼酎の炭酸割りを飲むためだ。神保町の交差点の近くにある「三幸園」。お昼時は近隣のサラリーマンで大混雑するので、午後2時過ぎのインとなった。重みのある餃子にタレをたっぷり漬けてライスの上で2バウンドしてほおばる。そして焼酎を飲む。至極の瞬間だ。

 帰りはいつもパチスロ店「人生劇場」に寄っていてが、2021年12月で閉店してしまった。「やると思えば どこまでやるさ それが男の魂じゃないか」は私の人生訓。自分を見失った時、いつも店の前でこの言葉を思い出した。還暦を過ぎると多くの物を失ったことに改めて気が付く。

 ◇三幸園・白山通り店 餃子の百名店に選ばれた名店。餃子は少し甘めの餡(あん)とニンニクの香りが絶妙。またインスタ映えするニラそばも名物の一つ。都営地下鉄の新宿線、三田線、東京メトロの半蔵門線の「神保町駅」から徒歩1分。営業時間は月~金が11~翌2時半、日祝が11~22時半(要確認)。

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