【大学野球】仙台大がリーグ連覇へ快勝発進…伊藤が3安打2打点

スポーツ報知
6回に逆転打を放ち、ベンチへガッツポーズする仙台大・伊藤颯(左)

◇春季リーグ仙台六大学野球(8日・東北福祉大野球場)▽1回戦 東北工大2-10仙台大

 仙台六大学の春季リーグ戦が開幕した。昨秋覇者の仙台大が東北工大に10―2で快勝。6番・伊藤颯一塁手(3年)=鶴岡東=が逆転打を含む3安打2打点と活躍した。

 ベンチで喜ぶ仲間たちに向かって、仙台大・伊藤が笑顔で両手を突き上げた。1点を追う6回1死満塁から、逆転の左前2点適時打。「(開幕前の)オープン戦から調子は良かった。つなぐ意識で思い切りいこう、と思っていました」と笑顔で振り返った。5回まで無得点の嫌な流れを断ち切った一打で勢いづいた打線は、13安打10得点で快勝だ。

 開幕戦の満塁機には嫌な思い出があった。9番・一塁でスタメン出場した、宮城教育大との昨秋リーグ開幕戦。満塁の場面で3度打席が回ってきたが遊ゴロ併殺、二飛、空振り三振と無安打に終わった。その後はベンチ入りメンバーからも外れ、チームは優勝したが「チームの力になった実感はまったくなかったです」と悔しさだけが残った。

 オープン戦期間中、チーム全体で積極性を出すために打つポイントを前にすることを意識。それが冬場から取り組んできたタイミングの取り方とかみ合い、調子を上げてきた。この日は4打数3安打2打点。「きちんと守れる選手だし、打撃の調子が良かったから」と起用した森本吉謙監督の期待に、今度は応えた形だ。

 鶴岡東の同期である東北福祉大・山路将太郎外野手は昨年、全国舞台を経験。同じく同期の東北学院大・小林三邦内野手は昨秋、遊撃手のベストナインを受賞した。「同期には負けたくないですね」と闘志を燃やした伊藤がリーグ戦連覇に貢献する働きを続け、同期の誰よりも輝いてみせる。(有吉 広紀)

 〇…東北福祉大は宮城教育大に8-1(8回コールド)。1点を失った直後の6回1死一塁から、浅野駿吾投手(4年)=遠軽=が救援登板。2四球を出すも1回2/3を無安打無失点に抑え、流れを渡さなかった。4年生投手3人のリレーで勝利。「下級生にいいピッチャーが多いけど、4年生で引っ張っていかないといけない」という言葉通りの力投を見せた。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×