U―20日本代表候補は3日、千葉県内で2日間のキャンプをスタートさせた。4年ぶりに開催されるU―20W杯(5月20日~)のメンバー選考を見据え、冨樫剛一監督の下、14人が参加。4日には関東大学選抜(1、2年生)と練習試合を予定している。
徳島FW千葉寛汰は、「たった2日だけど、自分にとってはすごく大事だし、チャンスではあるので、命をかけて見せつけるくらいの気持ち」とこのキャンプでW杯切符をもぎ取るべくアピールに燃えている一人だ。
清水ユース時代から継続的に世代別代表に名を連ね、昨年9月のU―20アジア杯予選(ラオス)は背番号9をつけてピッチに立ったが、今年3月の本大会(ウズベキスタン)はメンバー入りならず。W杯出場決定の瞬間は、画面越しに見た。「もちろん悔しかったけど、W杯しっかり決めてほしいなって思いだったし、おいしいところを全部持っていくつもりでいます」。ライバルを応援しつつ、「次は自分が」と闘志をみなぎらせていた。
清水でトップ昇格後、昨季はJ3今治、今季は徳島に期限付き移籍。徳島は現在7試合を終えて未勝利と厳しい状況にある。千葉自身も、徳島のスタイルに「少しずつ適応はできてきた」と話すものの、途中出場が続き思うような出場機会はつかめていない。4日の練習試合は45分×2本が予定されており、FW登録は千葉一人。十分なプレー時間が与えられそうだ。「自分の価値を示す意味で得点は絶対だし、1点だけじゃなくて、2点3点と決めて、しっかり『こいつはまだ生きていたんだな』って思わせたい」。ストライカーとして、決死の覚悟で挑む。