◆春季東京大会▽1回戦 開成14―5攻玉社=8回コールド(3日・江戸川区球場)
開成が攻玉社との伝統校対決を制し、初戦を突破した。3回に4番・徳澄祐大(3年)の右越え二塁打で先制。6回には徳澄からの4連打など5本の長短打で一挙5点を奪って主導権を握った。6回に3点を奪われたが、7回に2点、8回にも6点を加えてコールド勝ちした。
創立が明治4年(1871年)で42年連続東大合格者全国1位という全国屈指の進学校である開成。相手の攻玉社はさらに古く、文久3年(1863年)創立で今年160周年を迎え、東大にも例年10人以上が進学する。歴史ある両校の対戦は合わせて28安打の打ち合いとなった。先制打含む4安打2打点の徳澄は「週2回、3時間の練習はほとんど打撃練習1日。その成果が出ました」と16安打14得点での勝利に頬を緩めた。
攻玉社も12安打で5得点を許したが、青木秀徳監督(51)は「練習時間が少ないので、(守って)緻密な野球は無理。それなら思い切って振ろうよということです」。秀才軍団の割り切った戦いに相手の遠藤慎也監督(34)も「思い切り振ってこられて、投手も野手もプレッシャーがかかっていた。それが、終盤の大量失点につながった」と脱帽だ。
2回戦は4季連続甲子園出場中の二松学舎大付が相手。徳澄は「いい投手、いい打者と対戦できるので楽しみ。どんどん前に出てプレーするだけ」と笑顔を見せた。(雑誌『報知高校野球』取材班)