◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―2広島(2日・神宮)
ヤクルトが、4番・村上宗隆内野手の“ランニングホームラン”(記録は二塁打と敵失)で勝ち越し、3連勝を飾った。
場内もびっくりの勝ち越しだった。2―2の8回先頭で、広島・松本の高め直球を強振した。当たりは完璧だったが、風に戻されて、右翼フェンス直撃の二塁打に。右翼手・野間が打球処理をもたつく間に、ダイヤモンドを一周し、決勝点を挙げたが「(最後のランニングホームランは)小学生ぐらい。いったと思って、ゆっくり走ってたので、次からはちゃんと走ります」と、首をすくめた。
これには高津監督は「いったかなと思ったけど(打球が)完全に止まっていたね、上で」と笑いながらも、「最後のホームを踏むというところも運や流れを含めて、持ってる4番だね」と運も味方に勝利をたぐり寄せた主砲をねぎらった。
これでチームは2年連続の開幕3連勝。4日からは中日との3連戦(バンテリンドーム)に臨む。3試合で打率1割8分2厘の村上は「チームとしていいスタートを切れたが、自分ではまだまだ打てる部分もあると思うし、やらなきゃいけない」と、気を引き締めた。