◆JERAセ・リーグ 巨人―中日(2日・東京ドーム)
巨人が連勝で開幕カード11年連続の勝ち越しを決めた。長野久義外野手が7回に一時勝ち越し打を放つと、同点に追いつかれた8回に丸佳浩外野手が勝ち越し1号ソロ。9回は今季初登板となった大勢投手が締めて逃げ切った。
巨人の先発マウンドは、昨季に続き開幕3戦目での出番となった赤星優志投手。初回、いきなり先頭の岡林に中前安打を浴びると、2死二塁からアキーノに左前へ運ばれ先制点を許した。2、3回も得点圏に走者を背負ったが後続を断ってここは無失点。4回以降はテンポ良く6回まで追加点を許さなかった。
ジャイアンツ打線は、中日の福谷の前に3回まで無安打無得点。4回に先頭の梶谷隆幸外野手がチーム初安打を中前に運んだが、続く吉川尚輝内野手が痛恨の遊ゴロ併殺打。5回は1死一塁から、坂本勇人内野手が二ゴロ併殺打に倒れ、5回まで無得点。先発の赤星をなかなか援護できなかった。
試合が動いたのは6回裏。先頭の大城卓三捕手が左前安打で出塁すると、1死後に赤星が犠打で送って2死二塁。梶谷が四球を選んだあと、吉川が左前へ待望の同点打。「赤星が本当に頑張っているので、何とか追いつくことができて良かったです」という一打で試合を振り出しに戻した。巨人は開幕2戦まで合計5得点のうち中田が全5打点。中田以外の初打点となった。
続く7回は岡本和真内野手の中越え二塁打と、中田の四球で無死一、二塁。ここで今季まだ無安打の坂本勇人内野手が貴重な送りバントを決めた。大城の四球で1死満塁となったところで、打席に代打・長野。今季古巣へ復帰したベテランが、大歓声を浴びながら左前へ勝ち越しタイムリーを放った。長野の巨人での安打は2018年10月17日のCS、広島戦(マツダ)以来1628日ぶりとなった。
先発の赤星は7回1失点で降板。8回は田中豊樹投手、高梨雄平投手とつないだが、2死一、三塁から鍵谷陽平投手が細川に同点打を浴びた。
しかし巨人は8回裏1死から、丸が今季初安打となる1号ソロ。値千金の一発で、再び勝ち越し。9回は大勢投手が今季初登板。無失点で逃げ切りに成功した。