東海大3年生主将の越陽汰が創価大に転校した「元同期生」の吉田響にエール

スポーツ報知
23年度初戦で積極的な走りを見せた東海大3年生主将の越陽汰(先頭)

 今年の第99回箱根駅伝(1月2、3日)で15位だった東海大の3年生主将の越陽汰は2日、東海大を3月末で退学して創価大に転校した「元同期生」の吉田響(3年)にエールを送り、互いの健闘を誓った。

 この日、越は23年度の初戦として神奈川・平塚市の東海大湘南陸上競技場で行われた東海大・日大対抗戦の5000メートルに出場。終始、積極的にレースを進め、14分20秒(手元計測)で2位でゴールした。「昨年の今頃に比べると体調はいいです。今日は対抗戦なのでタイムを狙うよりも1位を取りたかったので、その点はまだまだ甘いです」と落ち着いた表情で話した。

 東海大は2019年の箱根駅伝で悲願の初優勝を果たした後も20年は2位、21年は5位と上位争いをしたが、22年は11位、今年は15位に終わり、2年連続でシード権(10位以内)を逃した。

 復権に向けて打開策のひとつとして、実力とキャプテンシーを兼ね備えた越が、両角速監督が就任した2011年以降ではチーム初の3年生主将に就任した。「今年度のチーム目標は箱根駅伝3位です。難しいことは分かっていますが、チームメートを巻き込み、まとまりのあるチームをつくっていきたい」越は冷静、かつ、熱く、新年度の目標を語った。

 越は3月末で退学し、創価大3年に編入した元チームメートの吉田響についてもコメントした。「響が決めた以上、創価大で頑張ってほしい。1年の時、東海大で箱根駅伝を走ったのは響(5区)と僕(7区)のふたりだけでした。響が区間2位と僕が区間3位。響に負けていられない、と思って走ってきました。今でも良きライバルと思っています。今年から別のチームになりますが、お互い、それぞれのチームで頑張って、これからも競い合いたい、と思っています」と静かな口調で話した。

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