【センバツ】「逆転の報徳」力尽く、堀柊那主将も不発「自分のせいで負けた」

スポーツ報知
8回無死一、二塁、二ゴロに倒れ、一塁にヘッドスライディングする報徳学園・堀柊那(カメラ・岩崎 龍一)

◆第95回センバツ高校野球大会最終日 ▽決勝 山梨学院7―3報徳学園(1日・甲子園)

 “逆転の報徳”が力尽きた。5点を追う8回。無死一、二塁とし、満員のアルプス席から流れる「アゲアゲホイホイ」のチャンステーマに球場は沸いたが、堀柊那が二ゴロに倒れ、その後内野ゴロの間に1点を返したものの反撃ムードはしぼんだ。聖地決勝4度目で初黒星を喫し、堀主将は「(林は)気持ちのこもった真っすぐで、球速以上に速く感じた」とうつむいた。

 準決勝で昨秋の近畿大会決勝で敗れた大阪桐蔭に5点差逆転勝ち。決勝打を放った石野蓮授が「うれしかったけど通過点」と気を引き締めて臨んだ一戦。勢いのままに4回に2点を先制。しかし、故障明けのエース・盛田の状態は万全でなく、先発した2年の間木歩が5回に直球を狙われ、集中打を浴びて7点を奪われた。準決勝と同じ5点差ながら、石野は「少ししょんぼりとなってしまった」と振り返った。

 「大量失点は自分のミス。自分のせいで負けた」と責任を一身に背負い込んだ堀。大角健二監督(42)は「(5回の)継投の判断を誤った。執念持ってやったが、それを上から押さえられるくらいの(林の)執念のピッチング。彼に及ぶ者が報徳にはいなかった」と脱帽した。

 2回戦で健大高崎に逆転勝利。3回戦で東邦をサヨナラで下し、準々決勝でも昨夏の全国王者、仙台育英に延長逆転サヨナラ勝ち。強豪を撃破し続け、21年ぶりに決勝に進んだが、及ばず。堀は「最後に悔しい思いをしたので、全員で一からやり直したい」とリベンジへ前を向いた。(瀬川 楓花)

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