◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―0広島(1日・神宮)
広島・新井監督は悩ましい表情でクラブハウスへ歩を進めた。1988年の阪神以来セ・リーグでは35年ぶり、球団では初の開幕から18イニング連続無得点で2試合連続完封負け。「こっちが考えて(攻撃に)動きを出していかないといけないかな」と思いを巡らせた。
1点先制された直後の8回に先頭・坂倉が右前打。代走・大盛を送ったが、続く小園の送りバントは二塁封殺され、さらに二盗失敗。機動力野球の復活を掲げ、2回2死一塁ではマクブルームが来日2年目で初盗塁をマークするなど積極的な姿勢は見せたものの、2試合連続で三塁も踏めなかった。
開幕前日に「戦いながら強くなっていかないといけないチームだと思っている」と所信表明した指揮官。「ある程度(試合を)消化していくまではね」。まだ始まったばかりだが、厳しい船出となった。(畑中 祐司)