【ヤクルト】球団初の開幕2戦連続完封勝利…“シン守護神”田口麗斗「いい締め方ができてよかった」

スポーツ報知
開幕2連勝を飾り、笑顔でタッチを交わす中村悠平、村上宗隆、山田哲人、長岡秀樹、田口麗斗らヤクルトナイン(カメラ・関口 俊明)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―0広島(1日・神宮)

 ヤクルトが虎の子の1点を守り抜き、球団初となる開幕戦から2試合連続完封勝利を飾った。“シン守護神”は移籍3年目の田口麗斗投手(27)だった。9回から登板し、今季初セーブをマーク。力強い直球を軸に打者3人で料理し、「勝っている試合を勝ったまま終わらせられるかが一番の仕事。いい締め方ができてよかった」と汗を拭った。

 絶対的抑えだったマクガフがメジャー移籍。キャンプ前から“後継者問題”が浮上していた。高津監督は「(抑えの)イメージはしている」とにおわせており、熟練のサウスポーがハマった。開幕戦(神宮)でも準備万端だったが、点差が開いて登板機会はなし。2戦目でベールを脱いだ。

 過去9年間で4セーブの経験はあるが、指揮官はオープン戦での結果も踏まえ、「いろんなシチュエーションも考えて、田口が一番いいと判断した」と説明。制球力の高さも評価し「丁寧に一発を避けて、遠く低くって意識も強い」と信頼を寄せた。

 開幕戦は3投手、この日は4投手でのシャットアウト。苦い経験はブルペン陣にも火をつけた。2年連続日本一がかかった昨季のオリックスとの日本シリーズ。宇田川、山崎颯ら強力なリリーフ陣が存在感を放っていた。「ボールの精度がいいし、勢いがあった。まだまだ上がいると感じた」と、今年8回を担う2年連続最優秀中継ぎ賞の清水は振り返る。ブルペンには木沢、石山らもそろう。リベンジへ、自主トレから一人一人が志高く、練習を積んできた。もう不安はない。鉄壁の投手陣を携え、昨季王者はリーグV3と日本一奪還へ突き進む。(森下 知玲)

 記録メモ…ヤクルトは広島に2試合連続の完封勝ち。開幕から完封を2試合続けたのは、今年のソフトバンクと延べ11、12チーム目(3試合連続はなし)。同じ年に複数のチームが記録したのは、88年の広島と近鉄に次いで2度目になる。ヤクルトの開幕2試合連続完封勝ちは球団初。一方で広島の開幕2試合連続完封負けも、球団では初めて。

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