花巻東(岩手)のプロ注目スラッガー・佐々木麟太郎内野手(3年)が1日、高校通算本塁打数が117本に到達したと明かした。早実の清宮幸太郎(現日本ハム)がマークした同111発を上回り、歴代最多となった。
この日は岩手・盛岡市内の新球場「きたぎんボールパーク」のオープン記念試合で早実と対戦。ダブルヘッダーでともに「3番・指名打者」で出場し計7打数1安打1打点。5球団計8人のスカウトが訪れた。アーチは描けなかったが、清宮を育てた早実の和泉実監督(61)は「素晴らしい選手」とたたえた。
昨冬に左足を負傷した影響もあり、主将の大役からも離れた。万全ではない中、大崎中央との練習試合(3月16日・岩手県内)で112発目を、117発目は甲府城西との練習試合(同27日・山梨県内)でマーク。新時代の扉を開いたスラッガーは「本塁打数は全く意識していない。大事な夏に向けてベストを尽くす」と、4年ぶりとなる夏の甲子園出場に集中する。(高橋 宏磁)