【センバツ】声出し応援解禁のアルプスは賑やか、残念だったのは「甲子園の華」本塁打の減少…担当記者総括

スポーツ報知
アゲアゲホイホイで盛り上がる報徳学園応援団(カメラ・岩崎 龍一)

◆第95回センバツ高校野球大会最終日 ▽決勝 山梨学院7―3報徳学園(1日・甲子園)

 山梨学院が報徳学園(兵庫)を7―3で破り、山梨県勢として甲子園初優勝に輝いた。6試合連続で先発したエース・林謙吾(3年)がセンバツ史上最多の6勝を挙げ、3失点完投。今大会で696球を投げ抜いた。編集委員・加藤弘士が大会を総括した。

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 声出し応援が4年ぶりに再開され、にぎやかな大会となった。各校のアルプスも得点圏で奏でる「チャンステーマ」を用意して、“ともに戦う”意識を鮮明にした。一方で現在の選手たちは高校入学後、客席から歓声が飛ぶ中で試合をするのは初めて。報徳学園の「アゲアゲホイホイ」を代表例にフェス化が進んでおり、選手からは「冷静な判断ができなかった」、「パニックになった」などの声も聞かれた。

 残念なのは試合数が記念大会で4も増えながら、本塁打数が6本減の12本にとどまったこと。来春の公式戦からは低反発の新基準の金属バットしか使用が認められなくなる。好投手がそろい、打線もつなぎの野球に徹するチームが多かったが…。本塁打は甲子園の華。子供たちが憧れるスラッガーの聖地降臨を望むばかりだ。

 女子部員が試合前にシートノックの補助やノッカーを務めたことも印象的。時代に合わせた柔軟な思考で、選手ファーストの機運をさらに盛り上げていきたい。(編集委員・加藤 弘士)

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