鹿屋体大のDF吉田真那斗、来季加入の横浜FMでプロデビュー「ポジションを奪うくらいの覚悟で」

横浜FMのDF吉田真那斗
横浜FMのDF吉田真那斗

◆明治安田生命J1リーグ▽第6節 横浜FM1―2C大阪(1日、ヨドコウ)

 横浜FMは敵地でC大阪に1―2と敗れた。前半、昨季まで横浜FMに所属したFWレオセアラに2得点を許した。チャンスを多く作りながら後半38分にオウンゴールで1点を返したものの、追加点は奪えず。2011年以来となる敵地での勝利を目指したが、またも”鬼門”突破はできなかった。

 鹿屋体大4年生で、今季特別指定が認められているDF吉田真那斗がプロデビューを果たした。右サイドバックはDF小池龍太、松原健と要の2人がともに負傷で離脱している。プレシーズンの宮崎キャンプで”人数合わせ”として練習参加し、一気に加入を勝ち取った新鋭が先発に名を連ねた。「すごく緊張したけど、ワクワクした気持ちもありながら、楽しんで臨めた」と堂々のプレーを見せた。

 攻撃的な特長を持つ吉田。マスカット監督や同サイドに立ったMF水沼宏太からは「とにかく思い切ってプレーして」と送り出された。積極的に動き、水沼とのコンビネーションからクロスを送るようなシーンも。ただ、1―2という結果に「ふがいない結果に終わってしまった。マリノスのサイドバックはいろんなタスクがある中、いまひとつだった。スピード、運動量と要所要所には出せたけど、印象を残せた感じはしない」と反省の言葉が並んだ。

 指揮官は吉田について「できれば横浜でデビューできれば良かったと思うけど、彼が今日まで戦術の部分、自分たちがやろうとしているサッカーの吸収力は早く、頭のいい選手だなと思っていた。Jリーグでのプレーはまだ見ていなかったので見てみたいと思い(起用した)。難しい状況ではあったが、素晴らしいプレーを見せてくれた」。実際にピッチに立って肌でJリーグやマリノスのサッカーを体感した上でのさらなる成長に、期待を寄せた。

 ライバル2人が離脱中とあり、吉田にとってチャンスであることは間違いない。チームにとっても、吉田の成長は不可欠だ。デビュー戦を終えた吉田は「今日がチャンスとは思っていた。サイドバックのタスク、味方の使い方、内側の取り方、ポジション取りはもっと龍太くんや健くんを見て研究したい。この試合でどうなるかはわからないけど、マリノスの選手って自覚を持って、ポジションを奪うくらいの覚悟でやりたい」と先を見据えていた。

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