【番記者の視点】柏、悪夢の4戦連続無得点で16戦勝ちなし…チームの「色」が見えてこない

スポーツ報知
ゴール裏への挨拶を終えて引き揚げる柏イレブン(カメラ・岡島 智哉)

 ◆明治安田生命J1リーグ▽第6節 柏0―3浦和(31日・三協F柏)

 【柏担当・岡島智哉】柏は4試合連続ノーゴールで4連敗となった。試合後は一部ゴール裏サポーターからブーイングも飛び交い、会場が重苦しい雰囲気となった。

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 前半は攻守両面で浦和と互角に渡り合った。気持ちも入っていたように思う。今シーズンNO1の内容だったかもしれない。しかしゴールネットを揺らすことができない。

 そして前半44分という、勢いが削がれるという意味で最悪の時間帯に一瞬の隙を突かれて失点した。

 後半も攻勢に出た同30分から相次いでゴールを許した。リスクを犯す展開となったため仕方ない失点とも捉えられるが、0―3という結果を持ってすれば、つたない試合運びだったと言わざるを得ない。

 昨季からのリーグ戦勝ちなし記録は、クラブワーストを更新する16に伸びた。昨年8月6日以来、約8か月間勝利から遠ざかっている。

 ネルシーニョ監督は「何かを変えていかなきゃいけない」と振り返った。

 「守護神交代」「4バックから3(5)バックへ」「新外国人FWデビュー」等々、起爆剤となり得るものが、ここまでことごとく不発に終わっている。補強期間(第1登録ウインドー)も3月31日で終了した中、次なる「何か」の数は、さほど多くない。

 試合後、選手からは「今やっていることを信じて結果につなげたい」という声も聞かれた。しかし、この「今やっていること」が具体的に何なのか、言葉で言い表すことは難しい。

 「アタッキングフットボール」「ハイプレス」「堅守速攻」「攻守一体」「主導権を握る」「ファストブレイク」…。極論、何だっていいのだが、今の柏が目指しているであろうことを言い表せと言われると、言葉に詰まってしまう。

 2023年の柏レイソルのチームカラーとは、どんな色なのか。今ひとつ見えてこないところに、現在のチームの苦しさが垣間見える。

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