【オリックス】山下舜平大 69年ぶり大役に応える6回途中1失点7三振 白星つかず「悔しさはある」

スポーツ報知
先発した山下舜平大(カメラ・小泉 洋樹)

◆パーソル パ・リーグ 西武2―3オリックス(31日・ベルーナドーム)

 山下が開幕投手として圧巻のデビューを飾った。1軍初登板で大役を務めるのは、球団では阪急時代の1954年・梶本隆夫以来69年ぶり。新人と新外国人を除くと、50年の2リーグ分立後ではプロ野球初。その大抜てきに応え、5回1/3を4安打1失点。最速157キロを計測し、直球はすべて150キロを超え、5回まで毎回の7三振を奪った。

 昨季までの2年間は故障もあり、1軍登板がなかった。だが、昨年5月、腰痛によるリハビリ中、ダルビッシュら大リーガーの映像が転機になった。テイクバックが小さいショートアームの投法を導入。「けがの功名」が道を切り開いた。

 開幕投手を通達した際「目標とされる投手になれよ」と背中を押した中嶋監督も「文句なしやったけど。勝ちをつけてあげたかったですけどね」と快投の20歳をねぎらった。

 母校・福岡大大濠高の八木啓伸監督も福岡から駆けつけた中で、力強くプロ第一歩を踏み出した大器は「悔しさはあるけど、次につなげられるように練習したい。強気でいくだけです」。プロ初勝利は時間の問題だ。(長田 亨)

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