【オリックス】森友哉、古巣から土壇場9回2死に“恩返し"の同点弾「タイミングが合っただけ」

スポーツ報知
9回2死、右中間本塁打を放った森友哉(カメラ・小泉 洋樹)

◆パーソル パ・リーグ 西武2―3オリックス=延長10回=(31日・ベルーナドーム)

 「オリックス・森」としての初アーチは起死回生弾となった。9回2死、青山の初球スプリットをフルスイング。「狙ってないです。タイミングが合っただけです」。右中間へ同点ソロを架けた。西武からFA移籍後初安打が本塁打。開幕戦で古巣へ“恩返し”をした。

 「不安と楽しみ。両方ある思いで挑みました」。昨季までの本拠地は敵地となった。2回の第1打席でブーイングを浴びた。試合後のヒーローインタビューでも…。「それだけずっと応援してもらっていたということなので」と前向きに受け止めた。

 10年目を迎え、故郷の大阪でプレーする道を選んだ。実はともに戦いたかった一人が、入れ替わる形でRソックスへ移籍した吉田正だった。1月に会食し「一緒にやりたかったですよ」とストレートに告白。「僕にとって理想の打者です」と球の待ち方から技術など、質問攻めにした。

 「打てる捕手」の印象が強いが、キャンプからリード面を最も大事にしてきた。1軍初登板で開幕投手の山下と呼吸を合わせ、4回からカーブを多投する配球。あと1死からの一発でダイヤモンドを回りながらも「次の打者(へのリード)をどうしよう」と考えをめぐらせていた。延長10回に勝ち越しソロを放った宗は試合後、犬のイラストがプリントされたTシャツを着ていた。愛犬家の森からのプレゼントだった。

 チームは15年ぶり(06~08年に3連勝)の開幕戦連勝。中嶋監督は「去年も勝ったもん。それまで(開幕戦10連敗と)だいぶ負けて、だいぶ言われたけど(監督は)俺じゃねぇつーの」。3連覇へ満点発進。今年も王者は強い。(長田 亨)

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