【センバツ】広陵のボンズ・真鍋慧、フォーム修正で3安打2打点 「ポン酢」の汚名返上に中井監督拍手

スポーツ報知
4回2死二塁、広陵・真鍋(右)が中越えに適時二塁打を放つ

◆第95回センバツ高校野球大会第10日 ▽準々決勝 広陵9-2専大松戸(29日・甲子園)

 4強が出そろった。史上初となる2度目の春連覇を狙う大阪桐蔭は、ドラフト上位候補左腕・前田悠伍主将(3年)が毎回11Kで1失点完投。2年連続の4強入りを決め、甲子園での連続奪三振を20回に更新した。広陵(広島)はプロ注目の真鍋慧(けいた)一塁手(3年)が3安打2打点で13年ぶりのベスト4。報徳学園(兵庫)は昨夏王者の仙台育英(宮城)に2日連続の延長10回タイブレーク勝ちで、6年ぶり4強。山梨学院は初の準決勝進出となった。30日は休養日。31日に準決勝が行われる。

 “広陵のボンズ”が右手を上げた。逆転して迎えた4点リードの2回1死一、三塁、真鍋は直球を振り抜いた。「少しバットの先」という打球だったが、中堅左のフェンスを直撃する適時二塁打。「(スタンドに)届いてほしかったけど、勝てて良かった」と喜んだ。

 二松学舎大付(東京)との初戦で3安打を放ったが、27日の海星(長崎)戦は無安打。中井哲之監督(60)から「ボンズ”ではなく、ポン酢だった」と奮起を促され、「絶対にプレーで見返してやろう」。汚名返上へゴムチューブを体に付けて後ろから引っ張ってもらい、フォームを修正した。

 「間をつくる」ことを意識して練習した成果で、1打席目の右前打、3打席目の中越え適時二塁打を含め3安打2打点。歴代5位タイの春23勝目を飾った指揮官は「本来の強い打球を遠くに飛ばしていたので(ボンズが)帰ってきたかな」と拍手を送った。(瀬川 楓花)

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