阪神・岡田彰布監督(65)が28日、「勝利の方程式」を開幕時では固定しないことを宣言した。兵庫・鳴尾浜で全体練習し、勝ちパターンの中継ぎについて「勝っていかなあかん(決まらない)ねん」と言及。メンタル面など適性の見極めは「シーズン本番でしかできない」と力説した。
救援陣の顔ぶれには「おらん言うたら、他球団に怒られる」と満足。岩崎、昨季も活躍したK・ケラー、浜地に加え、オープン戦8試合無失点の石井を「めちゃ評価しとる」と絶賛した。防御率1・29の加治屋にも期待。だが、岩崎以外はセットアッパーとしての確固たる経験がない。「精神面とか性格とか、いろいろある」と指揮官。05年に「JFK」を形成した藤川もシーズン序盤の投球で地位を固めたが、今年も戦いながら適材適所を固めていく。
WBCに出場した湯浅は、29日のウエスタン・オリックス戦での調整登板で不安がなければ、開幕から抑えを託す方針。その新守護神につなぐセットアッパーの条件は、心の強さだ。(安藤 理)
■宮司が必勝祈願の祝詞で「“アレ”を合言葉に」
〇…阪神の岡田監督、選手らが兵庫県西宮市の広田神社で必勝祈願を行い、西井璋宮司(76)が祝詞で「監督、選手が一丸となって“アレ”を合言葉に」と奏上した。阪神が最後に優勝した05年から宮司を務めており「なんとか実を結んでほしい」と18年ぶりVを願った。新型コロナウイルスの影響で、全員での参拝は4年ぶり。約160人のファンが参道に詰めかけた。