【広島】現役ドラフトで加入の戸根千明「腹を括ってやる」OP戦は自責点0で4年ぶり開幕1軍

スポーツ報知
広島の戸根千明

 現役ドラフトで巨人から移籍した広島の戸根千明投手が28日、新天地1年目シーズンに向けた意気込みを語った。オープン戦は登板7試合で2失点(自責点0)、防御率0・00で19年以来4年ぶりに開幕1軍入りを果たした。

 「しっかり一日一日、目標を持ってきたから、しっかり結果が出たのかなと思いますけど、ペナントレースでしっかり結果を出せるか分からない。そういう不安とか葛藤の中で戦っていくと思う。中継ぎとして腹をくくってやっていくだけだと思う」

 出場機会の少ない選手の移籍活性化を目指す「現役ドラフト」は、各球団が任意で2人以上のリストを提出し、1人以上が他球団に移籍するシステムで実施された。昨季は登板わずか9試合に終わり、防御率5・02だった。

 「現役ドラフト(のリストに提出された選手)は、どういう立場なのか、僕もある程度、分かっている。そういった中で、しっかり結果を出す。ハングリー精神じゃないけど、そういうものはジャイアンツ時代から持っている。(オープン戦で)出場機会を与えられた中で結果を出せたことは自信になるかなと思います」

 現役ドラフト組では、楽天から巨人に移籍したオコエがオープン戦で存在感を発揮し、開幕スタメンが濃厚。移籍した12人の半数以上が開幕1軍からスタートする見通しだ。

 「よそはよそ、うちはうちじゃないけど、現役ドラフトに選ばれた選手が結果を出すということは、これから先、NPB全体を底上げできるというか。そういう形になる制度になっていけば、僕としてもいいと思います」

 新井監督は、打順とともに最重要課題の一つに挙げる中継ぎ陣についても「シーズンに入ってからも競争」という考え。守護神・栗林以外の起用は当面、流動的となりそうだ。

 「どこでも投げられるのが僕の強みでもあるし、イニングも食える自信はある。ワンポイントだろうが、ショートイニングだろうが。どこで名前を言われても、一人一人バッター抑えていくだけだと思うんで」

 3月31日から敵地で2年連続リーグ王者のヤクルトと開幕カードを戦う。昨季チームは8勝16敗1分けと圧倒された。その中心に三冠王・村上がいた。

 「結果がどうなるか分からないですけど、打たれようが抑えようが自分のベストを尽くすだけだと思う。対左(打者)は再三、自信あると言ってきた。期待されている部分はあると思うんで、しっかり抑えて信頼を勝ち取って『戸根がおったら安心やな』と思ってもらえるようなリリーバーになるが一番です」

 村上に対しては昨季チーム左腕5投手が打率5割2分6厘、3本塁打と打ち込まれた一方、自身は昨季2打数無安打で通算6打数1安打と頼もしい。投手陣では、新人以外の唯一の新戦力。貴重なリリーフ左腕として、新天地で一花咲かせる。

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