大谷翔平、小学校の教科書でも引っ張りだこ…打撃で算数の活用法紹介

スポーツ報知
WBCでも二刀流で大活躍した大谷翔平

 文部科学省は28日、2024年春から使われる小学校と高校の教科書の検定結果を公表した。WBCで大活躍した米大リーグ(MLB)・エンゼルスの大谷翔平選手(28)が算数や社会などに登場し、ここでも大谷フィーバーとなった。

 ある社の小5算数では、大谷が野球でも算数を活用しているとの談話を紹介。大谷は「算数は好きなほう」とし、「打つ時の構え方は複雑ですが、単純な三角形におきかえて、体重のかけ方や開き具合などを考えている」と説明。バットの角度や速度なども計測して練習していると明かしている。

 特にMLBでは「セイバーメトリクス」などの統計データが重要視されるが、大谷は「割合も使います」とし、相手打者の傾向を見ながら練習や試合に臨んでいるという。大谷は2018年度の小学5年の道徳の教科書にも登場。高校時代に、夢の実現に向けて具体的な行動を書き込んでいたことで有名な「目標達成シート」が題材となっている。

 ほかのスポーツ選手では、白血病を乗り越えて東京五輪に出場した競泳の池江璃花子(22)、国民栄誉賞を受賞した元車いすテニスの国枝慎吾さん(39)も登場した。

 また、将棋の藤井聡太六冠(20)=竜王、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=は保健の「心の健康」を学ぶ単元で負けた時の気持ちの切り替えについて言及。高校の教科書では、国語表現で人気音楽ユニット「YOASOBI」のインタビューが盛り込まれた。美術3では、アニメ映画製作を紹介する中で片渕須直監督(62)の「この世界の片隅に」や細田守監督(55)の「竜とそばかすの姫」を取り上げた。

 検定対象となったのは、小学生と高校生が2024年度から使う教科書。文部科学省の検定意見による修正を経て225点が合格した。小学校の教科書は4年に1度の検定が行われている。

 ◆コロナ&露軍侵攻 〇…最新の動きでは、新型コロナウイルスの世界的な流行も掲載された。2022年2月に始まったウクライナ侵攻を取り上げたのは、小学6年の社会の教科書。検定申請する直前の出来事で、この1点だけだった。ロシア軍による攻撃で壊れた建物の中を歩く人の写真を掲載したほか、第2次世界大戦後の主な戦争・紛争を説明する地図に「ロシアによるウクライナ侵攻(2022年~)」と記載。地図全2点は、ウクライナの首都を「キーウ(キエフ)」と記した。

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