昨夏の全国中学競泳男子自由形で50メートル、100メートル2冠、100メートルで中学日本記録(50秒52)を持つ黒田一瑳(かずさ)が、札幌白石中を卒業し、札幌大谷高に進学する。今夏、北海道で開催される高校総体(競泳は江別市)では、北海道のエースとして頂点に挑む。
小学時代からコナミ新札幌で練習に励み成長、短水路でも50メートル(22秒57)と100メートル(48秒99)の中学日本記録を持つ。本州強豪高など10校近くから勧誘を受けたが「うまく記録が伸びているので、地元に残り、慣れた練習環境でさらに成長したかった」と話す。この冬場も1日5000~7000メートル泳ぎ、体幹トレも継続。動画で男子100メートル自由形の世界記録(46秒86)保持者のダビド・ポポビッチ(18)=ルーマニア=の入水角度、泳法なども研究してきた。
27日からは、昨年50メートル、100メートル2冠の全国ジュニア五輪カップ(東京)、4月4日からは日本選手権(福岡)に初挑戦し50メートル、100メートル、200メートル自由形に出場する。「ジュニア五輪で3冠、日本選手権も上位に入り世界ジュニア選手権(9月・イスラエル)代表権を取りたい。地元開催の高校総体でも頂点を目指したい」と春先から猛ダッシュを宣言した。(小林 聖孝)
◆黒田 一瑳(くろだ・かずさ)2007年6月21日、札幌市生まれ。15歳。水泳は3歳から。小学4年で全国大会50メートル自由形と200メートル個人メドレーで3位。中学2年の全道中学100メートル、200メートル自由形2冠。3年で国体少年B100優勝。自己ベストは50メートル23秒48、100メートル50秒52(日本中学記録)、200メートル1分51秒14。家族は両親、弟。178センチ、72キロ。