清水からブラジル2部移籍MF松岡大起は「息子みたいな存在」自然食レストラン店主が明かすおちゃめな一面

スポーツ報知
移籍前に清水選手らと集合写真を撮るMF松岡大起(前列右から3人目)

 J2清水エスパルスからブラジル2部に期限付き移籍するMF松岡大起(21)が、こよなく愛する味がある。静岡市駿河区有明町のヘルシーフードレストラン「CoCo OiDE(ここおいで)」だ。清水に加入した21年8月から親交を重ねてきた松岡を「息子みたいな存在」と口にするオーナーの金子喬平さん(43)が新天地での活躍を期待した。

 松岡が常に心がけてきた食事面。サラダや果物の提供などと、1年7か月とサポートしてきた。出会いは前の自然食ビュッフェの店でだった。「出会った当初は、自分はファンの一人として料理を提供していた。次に料理人と選手。そうしてだんだんと父親という目線になってきて、息子って感じがしてきましたね」と柔らかく笑った。サッカーに真摯に向き合いしっかりものに見える松岡だが、“親”として知るおちゃめな一面を明かした。サッカーの動画を見ながら店内で食事を取る際、「(動画に夢中になりすぎて)コップを倒して水とかサラダもこぼすこともあったんです。あーもうしょうがないなぁと。普段はもっとしっかりしてるんですけどね」と目尻を下げながら思い出に浸った。

 クラブが移籍を発表した3月19日の数日前に個人的に連絡を受けた。新天地の挑戦を聞いた際は「最初はさみしいと感じた。だけどブラジルは大起くんらしいなと思います。基本、日本人選手はヨーロッパのクラブに行く、その中で難しい環境のブラジルを選んだのは大起くんらしい」。自身の体のケア、食事面においても気を遣う若武者の挑戦。異国での地はサポートを受けてきた現在の環境とガラッと一転する。「僕も心配した。だけど大起くんが決めたことなんで、そんだけこだわりがあった人がブラジルに行くということは腹をくくっていて、合わせていくんだろうな。ブラジルでパイオニアになってほしいし、なれると思います」と二人の間の信頼感を見せた。

 ブラジルでの活躍のその先にあるのはパリ五輪。11月にはアイスタでU22日本代表の国際親善試合が行われる予定だ。「大起くんと唯人が出てくれたら熱いですよね」と楽しげに語った。フランス1部のストラスブールにレンタル移籍しているMF鈴木唯人(21)は松岡の親友的な存在だった。金子さんと出会った前の店で、最初に松岡が連れてきたのは鈴木だった。「最初来てくれた時からしばらくして去年の10月くらいから頻繁に来るようになった。最初にあった時からプレースタイル、顔つきが変わっていた感じがしましたね」と鈴木に関しての話も口にした。

 日本の裏側に旅立った息子。「楽しんでこいよ」と、成田空港まで見送り行った。飛び立った今、改めて松岡に伝えたい言葉がある。「今のままブレずに自分を貫けば、君ならできる」と声に力を込めた。(伊藤 明日香)

 ◆松岡愛飲「バナナジュース」

 〇…「CoCo OiDE」は野菜や、豆腐や味噌などと地元の食材と、うま味調味料使わない料理を提供している。清水エスパルスの選手にも食事提供をしており、中でも「アスリートフード」も提供している。予約は前日まで、金額は2000円。ジュニア向けだと1500円。松岡も愛飲「バナナジュース」もおすすめだ。松岡の依頼から作り始め、話し合いと改良を重ねた一品。自家製の甘糀、バナナ、牛乳を使用、体に優しい自然な甘さがある。金額は300円。

【店舗情報】静岡県静岡市駿河区有明町12―15電話番号 054-204-1989DELIは10時、レストランは11時から開始ご予約は店舗インスタアカウント(@coco.oide)、または電話で対応

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