【侍ジャパン】大谷翔平、W世界一へ25日マイナー戦登板で再始動 開幕投手へネビン監督「大丈夫」と信頼

スポーツ報知
WBC準決勝のメキシコ戦で安打を放った大谷翔平

 WBCで投打の活躍でMVPに輝いたエンゼルス・大谷翔平投手(28)が22日(日本時間23日)、ダブル世界一へ向けて動き出した。激戦を繰り広げたマイアミから、パドレス・ダルビッシュ有投手(36)とともにキャンプを行っているアリゾナ州へ移動。関係者によると、同じチャーター機に乗り込んだという。

 歓喜から一夜。休む間もなく帰国したナインに別れを告げた大谷の今後の見通しも明らかになった。21日(同22日)の決勝・米国戦でストッパーとして9回に1イニングを投げたばかりだが、中2日で24日(同25日)に登板。当初はオープン戦のパドレス戦でマウンドに上がる可能性もあったが、マイナー選手を相手に投げる見込みであることをネビン監督が明らかにした。

 その後は打者としてオープン戦に出場し、中5日で30日(同31日)に敵地で迎えるアスレチックスとの開幕戦に予定通り先発する。指揮官は大谷とすでに話をして、2年連続での大役を任せることに迷いはなく「開幕戦に向けて準備する。彼は大丈夫だろう」と絶大な信頼を口にした。

 決意は揺るぎない。WBCでは投手として2勝1セーブ、打者で1本塁打、8打点、打率4割3分5厘。普段は見せることの少ない派手なガッツポーズを見せるなど勝利への強い執念を見せ、優勝の味を誰よりも喜んだ。ナインの手によって宙も舞ったが「これは一つの通過点。まずまたシーズンが始まるので、そこで勝っていくこと」。エンゼルス入団後は、5年連続でプレーオフ進出を逃しているだけに、悲願のワールドシリーズ制覇を見据えて、気を引き締め直していた。

 WBC決勝戦では9回2死から、再び同僚に戻るトラウトとの対戦を空振り三振で制し、ネビン監督も「他のどんなスポーツもこんなドラマはつくれない」と感嘆した。他にもイタリア代表のDa・フレッチャー、メキシコ代表サンドバルらとも対戦したが、再び仲間となる。3年後のWBC出場を熱望した決勝後の会見で「これからもっともっと高いところを目指して頑張っていきたい」と決意を口にした大谷は、世界中を熱狂させたトラウトとの名勝負すらもステップに、6年目のシーズン開幕に臨む。(安藤 宏太)

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×