【侍ジャパン】栗山英樹監督「日本中の人たちに野球のすごさ感じてもらえた」

スポーツ報知
会見で報道陣の質問に応じる栗山英樹監督(カメラ・堺 恒志)

 第5回WBCで14年ぶりに世界一となった侍ジャパンが23日、チャーター機で成田空港に到着。その後、成田市内のホテルに移動し、帰国会見を行った。

 スーツ姿で帰国会見に臨んだ栗山監督の顔つきは、前日までの勝負師のそれとは打って変わって、穏やかだった。3つのWBC優勝トロフィーや準決勝、決勝のウィニングボールが飾られるなど、華やかなムードに包まれたホテルの会見場で指揮官は改めて、感謝の思いを口にした。

 「まずは、日本でたくさんの人が応援してくださったんだなと、空港に着いた時に感じました。日本の皆さんの思いが力になりました。本当に日本中が盛り上がっている感じは我々にも伝わってきました。ありがとうございました」

 米マイアミにいても分かった日本の熱狂。成田空港でも覚めやらぬファンの興奮を感じた。MVPに輝いたまな弟子の大谷や、不振に苦しんだ村上ら自らが選んだ選手を信じ通してつかんだ栄冠が未来の球界を明るく照らすと信じている。

 「日本中の人たちに野球のすごさ、面白さを感じてもらえた。この選手たちにあこがれて、たくさんの子供たちが野球をやってくれると思う。すごく良かったです」

 「勝たないとなかなか伝わらないこともある。勝てて良かった」。多くの置き土産を残し、今大会をもって退任する意向を固めている指揮官は、笑顔で会場を後にした。(阿見 俊輔)

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