【センバツ】16年に練習参加止められた元大分マネジャー・首藤桃奈さん「『女性だから』に引っかかりあった」

スポーツ報知
大分の元マネジャー・首藤桃奈さん(本人提供)

 甲子園のグラウンドで、女子マネジャーが活躍した。城東(徳島)の永野悠菜さん(3年)が試合前練習で女性初のノッカーを務めた。光(山口)の西原さくらさん(3年)は、女性で初めてノッカーにボールを手渡す役目を果たした。2016年夏に甲子園練習への参加を制止された元大分マネジャー・首藤(しゅとう)桃奈さん(24)がスポーツ報知の取材に応じて当時を振り返った。

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 甲子園で初めて女子マネジャーがノックする姿を動画で見て、相当な練習をしないと、こんなに堂々とノックはできないと、素直に「すごい!」と声が出ました。

 練習補助を止められたこと、日本高野連の考えも理解できます。ただ、あの日のノック補助が初めてではなく、それまでに何度も細心の注意を払ってやってきました。選手に必要なサポートを知るため、一緒に外周や山でランニングもしました。マネジャーの業務を一生懸命やっていたからこそ、「女性だから」と捉えられたことに、引っかかりがありました。

 ただ、私の時に声を上げてくれた方がいたので、今回の変化につながったと、今はよかったと思えます。マネジャーの皆さんにはぜひ、「自分がいる意味」をよく考えて、「自分が選手を甲子園に連れて行くんだ」という思いで、高校野球に向き合ってほしいです。

 ◆首藤 桃奈(しゅとう・ももな)1999年2月19日、大分市生まれ。24歳。明野西小ではゴルフやテニス、クラシックバレエに励み、大分中までクラシックバレエを続ける。大分高を卒業後は、東京の大学に進学。現在はフリーランスで歌手などの芸能活動を行っている。

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