巨人の桑田真澄ファーム総監督(54)が22日、第95回記念センバツ高校野球大会が行われている甲子園球場を訪れ、水野雄仁スカウト部長(57)らスカウト部とともに、ネット裏から逸材のプレーを視察した。
「今回の視察の目的はスカウト部と行動をともにして、コミュニケーションを深めることです。スカウトと現場が情報を共有して一緒に発掘し育成していく。みんなでアイデアを出しながら、チームの強化に努めていきたいと思っています」と桑田ファーム総監督。聖地で奮闘する若者たちに熱視線を注いだ。
自身はPL学園(大阪)のエースとして5季連続で甲子園に出場し、甲子園通算20勝。1年夏(83年)と3年夏(85年)には全国制覇を成し遂げた。池田(徳島)のエースとして82年夏から3季連続で甲子園に出場し、史上4校目の「夏春連覇」を成し遂げた水野スカウト部長と一緒に未来のスターを見つめる姿は、高校野球ファンにとって心が熱くなる光景だった。
「甲子園、やはりいいですね。独特の雰囲気があります。今大会、甲子園でプレーしている野球界の後輩たちが、ここで何かをつかんで、将来の野球界を支える存在になってほしいです」と桑田ファーム総監督。発掘と育成へ、今後も力を注いでいく。