◆第95回センバツ高校野球大会第5日 ▽2回戦 常葉大菊川0―3専大松戸(22日・甲子園)
常葉大菊川(静岡)の先発・久保綾哉(2年)が、思わぬ世界一余波にペースを乱された。
初回、先頭を三ゴロに抑え、順調な立ち上がりだったが、2人目の打者を迎えたところで、甲子園のスタンドでWBCの結果を確認していた観衆から絶叫が上がり、拍手に包まれた。
侍ジャパンが世界一に輝いた瞬間だったが、マウンド上の久保には意味が分からず「拍手が急に聞こえて、最初は何の拍手だと思い逆に緊張した。(2人目の打者から)ストライク先行ができなくなった」。緊張に拍車がかかり、ボールを制御できなくなった。
その後、四球、死球、死球で満塁から2点適時打を許し、さらに失策で満塁から押し出し四球で計3失点。2回以降は立ち直っただけに、惜しまれる失点だった。