ラグビー・リーグワン 埼玉が12連勝 SO松田力也「いい準備をすることが結果につながる」7本キック全て成功

スポーツ報知
前半41分ゴールキック決める埼玉・松田力也(カメラ・頓所美代子)

◆ラグビー ▽リーグワン第12節 埼玉 61(49―8、12―21)29 相模原(19日、東京・秩父宮)

 首位の埼玉が今季チーム最多得点を挙げ、相模原を下して開幕から無傷の12連勝を飾った。日本代表候補のSO松田力也が、前半に攻撃を引っ張り、大量リードを奪ってチームを勝利に導いた。ロビー・ディーンズ監督は「すごく結果に満足している。勝ちに来て、勝ちを取れたのは良かった。前半にすごくいいスタートを切れた」とうなずいた。

 観客が来場し、足早に席につくと常勝軍団のアップからくぎ付けだった。ピッチ上の松田は、真剣なまなざしでキックを確認する。日々変わる体の状態、前日に雨が降った芝、風の状況を細かく感じ、目の前の一戦に向かった。

 前半から流れに乗った。4分にPGで先制されたが、松田は直後にディフェンスの間をすり抜けて突破し、WTB長田智希の3戦連続となるトライを演出。相手の動きを見ながら、チームメートと綿密にコミュニケーションを図り、攻撃を選択し、7トライに導いた。さらに好調のキックは7本全てで成功。前半を終えて49―8と大量リードに導き、司令塔としての役割をきっちり果たしてベンチに下がった。試合後、プレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選出された。

 4744人の観客から拍手を受けた28歳の司令塔。この日のパフォーマンスの自己評価は「60~70点」と辛口だが、「前半はうまく試合を運べた。(キックは)自信を持っている部分だし、いい準備ができて、いい結果が生まれている」と手応えも口にした。指揮官も「(松田は)すごいいいパフォーマンスをしてくれた。ゴールの決定率も100%だし、いい整備をして、勝利に導いてくれた」と満足げに語った。

 レギュラーシーズンは残り4戦。5月の上位4チームによるプレーオフ(PO、東京)進出へは首位の“安全圏”にいるが、連覇に狙いを定め、POをいい形で向かいたいところだ。次戦は25日にリーグ7位のトヨタ(愛知・豊田スタジアム)と対戦する。フィジカル面で定評がある相手との一戦。松田は「連勝はうれしいことだし、喜びたいことだけど、勝ち続けることにフォーカスし過ぎることなく、いい準備を、常にすることが結果につながると思っている」と表情を引き締めた。

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×