侍ジャパンは19日(日本時間20日)、準決勝・メキシコ戦を翌日に備えて試合会場の米フロリダ州マイアミのローンデポパークで約1時間30分の全体練習を行った。エンゼルス・大谷翔平投手(28)はキャッチボールなどで調整。16日の準々決勝・イタリア戦で先発したが、21日(同22日)の決勝戦登板へ「準備はもちろんしたい」と意欲を示した。全体練習終了後の一問一答は以下の通り。
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―コンディションは。
「コンディション? ちょっと(体が)重いですけど、きょう寝てしっかりと明日スッキリ迎えられればなと思います」
―メキシコ先発でエンゼルス同僚のサンドバルと練習後に話をして。
「お互いに『気を付けろよ、(エンゼルスキャンプ地の)アリゾナに行く準備は出来ているか?』とお互いに言っていましたけど」
―対メキシコへの思いは。
「知っている選手たちもいますし、かといって何か変わるかと言ったらそんなに変わりはしないので、春先にライブBPでサンディ(サンドバルが投げた打席に)立ちましたけど、やることはあまり変わらないと思うので、いいイメージを持って打席に立ちたいなと思います」
―準決勝へ。
「もう勝つだけだと思うので、ピッチャーは抑えてくれると信じていますし、あとはバッターが楽にさせてあげるかが勝負だと思います」
―対サンドバルの狙いは。
「狙い球? 別にまっすぐでもチェンジアップでもスライダーでも、しっかり自分のスイングが出来るのであれば問題なく打てるんじゃないかなと思うので、どんなピッチャーでもそうですけど、まずはしっかり自分のタイミングで打席に入って、自分の間合いで振ることが大事かなと思います」
―同僚への助言は。
「ちょろちょろと話はしていますけど、あした全体のミーティングがあると思うので、そこで再確認をして、チームとしての攻め方をしっかり出来ればいいかなと思います」
―WBCが盛り上がりを見せているが。
「確実にその大会自体が進歩していると思いますし、回数を重ねるごとに権威ある大会に近づいているんじゃないかなと思うので、まだまだ途中ですし、逆に言えば自分たちの力でそうやってもっともっといい大会にできるというやりがいみたいなものはどの国も感じていると思うので、今のところは素晴らしい大会になっていると思う。あと僕らは勝つだけだと思いますし、勝つことで日本のファンの方たちが喜んでくれると思うので、そこだけだと思います」
―日本の子供たちに野球が広まる?
「日本のファンもそうですし、台湾だったり韓国だったり、予選で今回は残念ながら負けてしまったとは思うんですけど、僕らが勝っていって優勝することによって、『次は自分たちも」というそういう気持ちになるんじゃないかなと思いますし、その2つだけではなくて中国もそうですし、まだまだ日本もそうですけど大きくなる可能性があると思うので、そのためにも勝ちが一番大事かなと思います」
―あと2試合、気持ちの高ぶりは。
「現時点ではあまりないですね。明日になってみて。あまり前日に緊張するタイプでもないので。明日になってみて、ワクワクだったりが出てくるかなと思います」
―チームの雰囲気は。
「チームの雰囲気はいいんじゃないですかね。みんなマイアミ自体も楽しんでいますし、変に硬くなることもなく自然体でみんな臨めているんじゃないかなと思います」
―決勝で投げる可能性は。
「もちろん先発はないと思いますし、中継ぎで行く準備はもちろんしたいなと思っていますけど、そこは体調との相談。ここまで球団(エンゼルス)にもわがままを聞いてもらって、本当に色々と許容してやってもらっているところがあるので、最後の最後ですし、あとは自分の体と相談しながら決めたいなと思います」
―準備をするのは決勝?
「決勝ですね。あしたは中(登板間隔)的にもきついですし、十分に投げるピッチャーもいますし、あしたは間違いなく問題なくみんなが計算通り行けば間違えなく勝てる試合じゃないかなと思います」
―今日の練習は。
「きょうは基本的にピッチングの方の調整しかやっていないです。バッティングはしていないです」
―昨日村上、山本、宮城、ヌートバーらと食事をしたそうだが。
「(山本)由伸が連れて行って欲しいという感じだったのでしょうがなく行った感じですかね。昨日はアメリカ対ベネズエラ戦を見ながらご飯を食べました」
―支払いは。
「もちろん(自分がした)」
―ターナーの満弾は。
「帰る寸前でヌートバーが騒いで、『打ったぞ』という感じだったので冗談だと思っていましたけど、本当に打っているとは思いませんでした」
―時差ボケは。
「(体調が)100ではないですけど、もちろんみんなそうだと思いますけど。厳しい日程ですけど、その中でやれることをしっかりやりたいなと思います」