◆オープン戦 ヤクルト3―0阪神(19日・神宮)
阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=に初めて岡田監督の“カミナリ”が落ちた。プロ初の2番に座り、2安打でオープン戦打率は12球団2位の3割6分4厘まで上げたが、指揮官は「初回なんか、そらあかんわな」と言い放った。
注文は初回無死二塁の投ゴロだ。二塁走者の近本が二、三塁間で挟殺され、自身も二塁憤死。一、二塁間で判断を迷った末に進塁を狙い、併殺で好機をつぶした。結果的に、この回2本の二塁打で得点できずに完封負け。連勝は4で止まった。
岡田監督は走塁を「シーズン中だったら大変やで」と一蹴し、打撃にも「打ち方がおかしいということや」と苦言。最低でも走者を進める右打ちの指示だったとみられ「ちゃんとそういう打ち方をせな」と技術不足を指摘した。2番は打席を多く回すため。本番での起用は否定したが「何番でも、ああいう(場面でまわる)可能性があるわけやん」と求めた。
スタメンに限れば、3戦連続マルチ安打。通算85セーブの石山、20、21年最優秀中継ぎの清水からHランプをともすなど、力は疑いようがない。森下は「(打撃は)まだ合わない部分がある。(外野の)頭を越えられるように」と向上心を見せたが、開幕スタメンが目の前だからこそ、そつのないプレーが要求される。(安藤 理)