◆オープン戦 ヤクルト3―0阪神(19日・神宮)
阪神・森下はキャンプからここまで力を見せつけ、開幕スタメンの座は動かない。次のステップは、143試合レギュラーを守れるか。そして、主力打者としてチームに貢献できるかだ。
大事なのは、ボールの見極めと、追い込まれてからの粘り。オープン戦での打率は3割6分4厘に上がったが、開幕後はそう簡単にはいかない。厳しい内角攻めと、外角への変化球で、持ち味の強いスイングを封じる配球が待っている。8回無死の安打のような打席をどれだけ増やせるかがカギだ。1ボール2ストライクの不利なカウントから「体の反応」で軽く、速く振って左前に運んだ。
この試合に岡田監督が2番で起用したのは、打席を多く立たせるためと、3番を含めた上位抜てきを見据えてのもののはず。楽に打たせるなら6番だが、開幕から3番を任せてみたい逸材だ。(スポーツ報知評論家・掛布雅之)