渡辺明前棋王、攻めの姿勢貫くもV11ならず…来月名人戦で藤井六冠にリベンジ

スポーツ報知
藤井聡太新棋王(右)に敗れた渡辺明前棋王

 将棋の渡辺明棋王(38)=名人=に藤井聡太五冠(20)=竜王、王位、叡王、王将、棋聖=が挑戦した第48期棋王戦五番勝負第4局が19日、栃木県日光市の「日光きぬ川スパホテル三日月」で指され、後手の藤井が132手で勝ち、3勝1敗で棋王位を初獲得した。

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 最後まで、攻めの姿勢を貫いた。12年から10連覇を果たしていた棋王の防衛はならなかった。今シリーズの結果について聞かれると、それまで淡々と答えていた渡辺は「すうーっ」と息を吸って、止まった。静かな間の後、「そうですね、負けてしまった将棋があまりチャンスがなかったので、もう少しチャンス…がある将棋にしないとなかなか結果はついてこないというか、まあ…そういう感じですね」

 10年間保持したタイトルを失い、「長い年月出場させてもらったので、いろいろ思い出はありますけども…はい。また、出場できるようにやっていきたいと思います」と言葉を絞り出した。

 だが、次の戦いはすぐに始まる。藤井の挑戦を受ける4月からの名人戦に、「今回の棋王戦を振り返りつつ、また向かっていければと思います」とはっきりとした口調で意欲を見せた。

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