◆オープン戦 巨人0―4日本ハム(19日・東京ドーム)
シーズンへ視界良好だ。グリフィンが先発し、初の東京Dで5回3安打1失点(自責0)。開幕投手最有力候補だった菅野が前日18日に右肘の張りで緊急降板した中、候補の一人として好投。「情熱的なファンがいる中で投げられたのはすごく良かった」と振り返った。
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18日の1回で降板したトモ(菅野)が間に合わない場合は、グリフィンが開幕で問題ないやろね。失策絡みで1点取られたけど、走者を背負っても落ち着いて投げていた。右打者内角のカットボールを軸に、左打者の内角にも150キロを超える真っすぐを放れる。腕が長いし、打者は球速以上の威力を感じるやろうから、たまに投げていたカーブをもう少し増やしたら、さらに幅が広がるんちゃうかな。四球も1つだけでしょ。大崩れしない安心感がある。
開幕直前のこの時期になると、投球そのものの他に、クイックとかバント処理とか細かいことも気になる。他球団も当然、目を光らせているよね。でもグリフィンは日本のマウンドにも問題なく慣れているし、臨時コーチをさせてもらった沖縄キャンプ中から、投内連係もしっかりできていた。この試合でもクイック、バント処理ともに難なくこなしていたし、新外国人と考えれば文句なしの合格点よ。
気になるシーンが1つ。4回に一塁走者の野村に、ものすごくいいスタートを切られて盗塁された。いわゆる“ヤマ勘”というやつならええけど、けん制にクセがあるかもしれんから、すぐにチェックしておくべきやね。(スポーツ報知評論家・村田真一)