◆イースタン 巨人6―4西武(19日、ジャイアンツ)
巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商=が19日、イースタン・リーグ開幕戦となる西武戦(G球場)に「1番・中堅」で出場し、猛打賞デビューした。公式戦初打席の初回先頭で左中間二塁打を放つと、3安打1盗塁と大暴れ。巨人の未来を担うスター候補が、最高のスタートを切った。スポーツ報知では巨人の2軍、3軍の情報を「Gファーム いれコミ情報」として連日、報じます。
浅野にはプロ初安打を報告したい人がいた。担当の岸敬祐スカウト(36)だ。春の2軍キャンプには同学年がおらず、全員が年上。始まる前には「不安もある」と吐露していた。巨人のドラフト1位として注目度は高く、慣れない環境で苦労も多かった。
支えになったのがキャンプを視察に訪れていた恩人だった。岸スカウトは「まじめで、一生懸命な性格なので少しでも力になれれば」と毎日寝る前に相談に乗ってくれた。浅野は「一番最初は先輩とあまり話せなかったですし、岸さんに頼ってばっかりで。本当に感謝しかない」と実感を込めた。
「岸さんにまだ恩返しできたとは思っていないですけど、初の公式戦で3安打を打てたのはいい報告ができるかな」。試合後のヒーローインタビュー。初安打を伝えたい人を問われると間髪入れずに答えた。
「家族と、岸スカウトです」―。(宮内 孝太)