◆柔道▽東京都女子選手権(19日、東京武道館)
体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権(4月23日・横浜武道館)の予選を兼ねて行われ、児玉ひかる(東海大)が2年ぶり2度目の優勝を飾った。試合後は「課題がすごく出た試合だった」と喜びは控えめだったが、大学生活最後の試合を制したことには「東海の道着を着て出る試合は最後だったので、しっかり優勝できたことは本当にうれしい」と笑顔も見せた。
児玉は福岡・敬愛高を卒業後、実業団の強豪・三井住友海上を1年半で退社。東海大に進んだ異色の経歴の持ち主だ。“回り道”を選んだ6年間だったが「大学4年間で学びがすごく多くて、柔道だけじゃなく自分の人生にも大きく影響を与える出来事だった。住友で柔道をさせていただいた経験も大きい。その1年半があったからこそ、大学4年間を頑張れた」と感慨深そうに振り返った。
4月からはSBC湘南美容クリニックの柔道部に進み、24歳で2度目の社会人生活が始まる。まずは一昨年が2位、昨年3位の全日本女子選手権に向け「なかなか優勝に手が届いてない。今年はしっかり勝ちきれるようにしていきたい」と意気込んだ。