◆第95回センバツ高校野球大会第2日 ▽2回戦 作新学院8―6大分商(19日・甲子園)
作新学院は公式戦初出場の上野飛馬内野手(3年)が、初打席の初球をタイムリーとし、作新学院の甲子園通算40勝、小針崇宏監督の甲子園通算20勝に大きく貢献した。
2回1死二、三塁、公式戦初打席を甲子園で迎えた上野は「初球から振ろうと準備はしていた。真っすぐに張っていました」。狙い通りの真っすぐを左前2点適時打。「結果が出て良かった」と笑った。7回にもダメ押しの右前適時打を放ち3打点。二塁、遊撃と守備でも奮闘した。
大会直前の登録変更でベンチ入り。「すごくうれしかったけど、これからメンバー外の思いも背負ってやるんだという不安もあった」。冬の間は不安のあった守備の基本練習を徹底して繰り返した。居残り練習ではティー打撃やロングティーで、振る力をつけることを重視。納得がいくまで振り込み、攻守ともに自信をつけて乗り込んだ甲子園。自信が確信に変わる活躍だった。
起用した小針監督は「守備が上手になった。球際の強さが出てきた。これならショートもセカンドもいけるなと。バットも振れていたので、こういう伸びている時に使ってあげないといけないかと。練習試合でも、そういうところが出ていたので、自信を持って送り出した」と目を細めていた。