◆第10回女子硬式野球沖縄大会最終日 ▽決勝 巨人8―2平成国際大(19日、ONNA赤間ボール・パーク)
今季から本格的に活動する巨人の女子チームが19日、初の公式戦として出場した沖縄のローカル大会「第10回沖縄大会」決勝で平成国際大(埼玉)を逆転で破り、優勝した。
初回、いきなり平成国際大に先制を許したが、その裏に中村柚葉(21)の左適時打で逆転。2回には再び同点に追いつかれたが、田中美羽(24)の右適時打などで2点、その後も得点を重ねた。最終回には中学時代に大淀ボーイズでジャイアンツカップを、神戸弘陵では21年の全国女子高校選手権で初の甲子園優勝となった島野愛友利(19)が登板。「みんながつないでくれたマウンドでしっかり抑えられました。ジャイアンツのチームとして第一歩を踏み出せたなと思いました」と、ナインと抱き合った。
「良いスタートを切れました。感慨深いです」と笑顔で選手を迎えた宮本和知監督(59)は、この大会に入ってからも選手は成長したことを挙げ、「最初はガチガチだったですからね。ジャイアンツのプレッシャーに勝ったと思います」とたたえた。
巨人は21年末に創設、昨季は所属4人と単独チームでは活動できないため、島野ら1期メンバーはほかのクラブチームで修業を積む一方、トライアウトを行い2期生16人が加わった。半分近い8人がこの春高校卒業の平均年齢20・3歳と若いチームだが、一方で日本代表経験者が5人いて「将来的な伸びしろの期待できる選手と、経験豊富で実績ある選手が良いバランスの取れた、最高のメンバーがそろった」(宮本監督)体制となった。今季は、関東地区のリーグ戦・ヴィーナスリーグに参加するほか、8月の全日本クラブ選手権(千葉)や10月の全日本選手権(愛媛)優勝を目指している。