◆プロボクシング ▽日本バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・堤聖也―同級1位・南出仁(20日、東京・後楽園ホール)
前日計量が19日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者の堤聖也(角海老宝石)はリミットの53・5キロでクリアした。
昨年10月に大嶋剣心(帝拳)を9回TKOで下し、今回が2度目の防衛戦になる。「最初はいい内容で勝ちたいとか、世界を見据えたいとかがあったけど、今はシンプルに殴り合いに勝つ。倒されても倒し返せば良いし、シンプルに戦いたい」と心境を明かした。
堤はアマ84勝、南出もアマ43勝の経験がある。南出について「スピードとパンチがあり、攻撃力はすごく警戒しないといけない。細かい技術もあるので、全体的に気をつけて戦いたい」と分析している。アマ時代は、準決勝で敗れた経験が多かったといい「今回も“準決勝”という位置づけで、これをクリアしないと次はない、という気持ちで臨みたい」。IBF(10位)とWBC(14位)で世界ランキング入りしており、勝利を重ねた先に、世界挑戦への視界も開けていく。
堤の戦績は7勝(6KO)2分け、南出は7勝(5KO)2敗。