◆プロボクシング ▽スーパーフェザー級(58・9キロ以下)8回戦 李鎮宇―リドワン・オイコラ(20日、東京・後楽園ホール)
前日計量が東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、東洋太平洋同級9位のリドワン・オイコラ(平仲)が100グラムアンダーの58・8キロで一発クリア。日本での4連勝へ「自分は全てに対応できるのがストロングポイント。リング上での時間は、人生で一番最高の時。明日の試合を楽しみにしていて下さい」と笑顔を見せた。
ナイジェリアのスラム街育ち。172センチと大柄ではないため、身長をカバーする強さを得るために15歳でボクシングを始めた。ジムとは名ばかりの砂地で練習に励み、同国出身のタレントで格闘家のボビー・オロゴンに「スピードがあるし、身長差があっても向かってくるところが良い」とスカウトされ、沖縄に移住。昨年9月に日本でのプロキャリアをスタートさせ、デビューから3連勝。所属ジムの平仲明信会長も「練習をするし、スピードとバランスも良い」と評価する。
日本フェザー級(57・1キロ以下)で4位につけており、日本王座、アジア王座、そして世界へと膨らむ夢の出発点にいる。フロイド・メイウェザーを憧れのボクサーに挙げる25歳は「(将来は)タイトルマッチしか考えていない」と目を輝かせた。
オイコラの戦績は11勝(6KO)1敗1分け、李は9戦全勝(4KO)。