磐田、17歳FW後藤啓介が開始2分先制弾…史上初J2静岡ダービーは2-2痛み分け

スポーツ報知
前半2分、先制点を決めて喜ぶ磐田・後藤(中央)

◆明治安田生命J2リーグ 第5節 磐田2―2清水(18日・エコパ)

 史上初のJ2静岡ダービーは2―2のドローで痛み分けとなった。ジュビロ磐田は前半2分、FW後藤啓介(17)が4試合ぶりとなる今季3点目を決めて先制。後半21分にはMF松本昌也(28)のゴールで勝ち越したが、終了間際に追い付かれ公式戦3戦勝ちなしとなった。

 残り3分、耐えきれなかった。磐田は1点リードの後半42分、パワープレーで押し込まれ、こぼれ球をチアゴサンタナに放り込まれた。スタンドに陣取ったサックスブルーサポーターからは盛大なため息が漏れる。これで公式戦は3戦勝ちなし。リーグは5試合を終え1勝2分け2敗と波に乗れない。横内昭典監督(55)は「踏ん張りきれないのは課題」と声を落とした。

 序盤は理想通りだった。前半2分、MFジャーメインの縦のボールに抜け出した後藤が左足で放り込んだ。コンディションが整わなかったFW杉本に代わり、リーグ初先発に抜てきされた17歳は「思い切り振り抜いた。結果的にいい所にいった」。2月18日の開幕・岡山戦で2発決めて以来、ちょうど1か月ぶりのゴール。小学6年時にも県ユースU―12大会の決勝で清水の下部組織から3人抜き弾を決めており「エコパは縁起がいい」と胸を張った。

 先制後は自陣でガッチリとブロックを敷き、清水の攻撃に耐える姿勢に入った。シュート数は6―19。後半21分には清水GK権田のクリアが中途半端になったところをさらい、最後は松本が一時勝ち越し弾をねじ込むも、ほとんどの時間帯で押し込まれ続けた。DF松原が「もう少し互角にポゼッションする機会を増やさないと」と言えば、MF金子も「僕たちにはまだやることがある」。元清水コンビの表情に満足感はなかった。

 次はルヴァン杯(25日、ホーム札幌戦)を挟み29日、ヤマハで栃木戦が待つ。松本は「次に勝つことでこの勝ち点1がプラスになる」と顔を上げた。もがきながら、前に進んでいくしかない。(武藤 瑞基)

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