◆オープン戦 中日6―2楽天(18日・バンテリンドーム)
スコアボードに4つの「0」を並べた楽天・藤平尚真投手が開幕ローテにまた一歩前進した。1―0の3回2死。高橋周をチェンジアップで三ゴロに封じて3者凡退斬り。最速152キロをマークするなど球威も抜群で「与えられたイニングを全力で無失点に抑えられたのはよかった」。中5日を考慮され、60球がメドだった中で61球で4回を1安打無失点に抑えた。
横浜高の先輩・柳との投げ合い。「本当に勉強になる」と尊敬する兄貴分の投球をベンチ横で見る度にアドレナリンが出た。「比較的自分のパフォーマンスは出せた。ストライクゾーンの中でしっかり変化球を投げ切れた」。表情にも自信が宿っていた。
石井監督は「チャンスを一番手で持っている投手」と評価。状態が上がってこない辛島に代わって開幕2戦目、4月1日の日本ハム戦(エスコンF)の最有力候補に浮上した右腕。次回登板予定の25日の巨人戦(東京D)で当確ランプをともす。(内藤 菜月)