女子サッカー・WEリーグは19日に、首位のINAC神戸と3位・日テレ東京Vが、味の素フィールド西が丘で対戦する。日テレ東京Vの竹本一彦監督(67)は、得点の取り合いになると予想。なでしこジャパンFW藤野あおば(19)は「自分の気持ちも高ぶる一戦」と気合を入れた。
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両チームの前線は、日テレ東京Vは、なでしこジャパン攻撃陣のFW植木理子、FW小林里歌子、FW藤野あおばの3選手が3トップを形成。INAC神戸には東京五輪で得点し、2月の米国遠征ではメンバーから外れたFW田中美南がいる。なでしこジャパンの池田太監督の視察も予定されており、7月開幕の女子W杯メンバー入りに向けても貴重なアピールの場となりそうだ。
15日の公開練習後、竹本監督は「攻撃では、(藤野)あおば、(植木)理子、小林の3人の攻守の力。FWの守備で追い回す力と、攻撃では決定力。点の取り合いになると思う。その方が可能性が高い。少なくとも2点以上取るには、90分間3人が走れるか、コンビネーションが取れるかと思う」と試合のキーポイントを明かした。
日テレ東京Vは1月の皇后杯決勝で、INAC神戸に4―0で快勝して優勝した。リーグ戦では勝ち点6差で追っているが今季初対戦。19日に勝って勝ち点差を3に縮めれば、後半戦で逆転2冠へ勢いが付く。指揮官は「皇后杯のイメージはリセットですね。向こうもこちらも移籍もあり、選手が違うので。違うチームと思って試合に臨みたい」と気を引き締めた。
藤野は15日の練習後「皇后杯決勝も結果としては大勝だったけど、それを修正して自分たちに勝とうとやってくると思う。自分の気持ちも高ぶる一戦なので、勝利にこだわってやっていきたい」と必勝を誓った。
この試合は、なでしこジャパンの池田監督も視察する。19歳での女子W杯メンバー入りの期待も高まるが「W杯シーズンは頭に入れているけれど、まずはベレーザで戦い抜くことをぶれずにやっていきたい。そこで気を引き締めてやっていくから得られる結果がある。後先を考えず、目の前の一戦を戦い抜きたい」と語っていた。
【試合情報】
▽日テレ東京V(3位)―INAC神戸(首位)
▽19日午後2時(東京・北区「味の素フィールド西が丘」)