◆オープン戦 巨人5―4日本ハム(18日・東京ドーム)
“マルポーズ”でG党と一つになった。3年半ぶりに声出し応援が解禁された東京Dで、巨人・丸佳浩外野手(33)が右中間席に逆転のオープン戦2号2ランを放った。「やっぱり、やりがいがあるというか。今までもスピーカーで流してもらったりしていましたけど、(声援を聞いて)野球選手をやっていて良かったな、と」。余韻に浸った。
1点を先制された直後の初回1死一塁。上沢が投じた初球、甘く入った変化球を迷いなく振り抜いた。15日・ソフトバンク戦以来、2試合ぶりの一発。「少しこすり気味だったんですけど、いいポイントで打てたので、いくかなと思っていた。(落ち球を)初球からコンタクトできたので、そこは良かった」と話した。
2016年から昨季まで7年連続20本塁打を記録。そんな一流打者でも、今春キャンプではバットを指1本分短く持って確実性向上を追求するなど、試行錯誤していた。「走ることも守ることも打つことも、首脳陣に『あ~丸、元気だな』と言われるようにしたい」。守備位置は昨年までの中堅から右翼に変わったが、宮崎キャンプから精力的に取り組んで磨き上げてきた。
7回にはロドリゲスから左前打。ここまでオープン戦は9試合に出場して打率3割6分、2本塁打、4打点と順調な仕上がりを見せている。「強い真っすぐに負けないように。しっかりコンパクトなスイングで捉えられるようにしたい」。現在、バットは昨季と同様に一番長く持っている。飽くなき向上心を胸に、開幕に向けて最終調整に入る。(中野 雄太)