TBSで21日のWBC「準決勝 日本×メキシコ」(前7時)を実況する初田啓介アナウンサー(52)が、大一番を前に実況への意気込みとWBCの思い出を明かした。
これまで東京五輪の日本対米国戦やプロ野球日本シリーズなど大舞台で実況を担当してきた初田アナ。WBCも忘れられないシーンがある。2009年、韓国との決勝。日本ベンチの横で「輪の中心でイチロー選手が叫んだ『世界一、行くぞ!』という大きな声をはっきり聞き取ることができました」。そのイチローが決勝打で連覇を達成。試合後、マイクを向けると「『神が降りてきました』という言葉が返ってきました。重圧と闘いながら目標を成し遂げた選手の表情と言葉は輝いていました」と振り返る。
大谷翔平(28)を始め、09年大会当時に小学生だった選手たちが、今回世界一に挑んでいる。今大会は初戦の中国戦以来、世帯視聴率が40%超えを連発。国民の関心も高い。初田アナは「世界一まであと2つ。夢に向かって突き進む選手たちの姿を、精いっぱい実況します」と気合十分。午前8時試合開始の1時間前から、現地の熱を伝える。