◆大相撲春場所7日目(18日、エディオンアリーナ大阪)
再十両の西13枚目・友風(28)=二所ノ関=が西10枚目・美ノ海(29)=木瀬=を押し出して4勝3敗にした。
これが本来の友風の相撲かもしれない。立ち合いは背中を丸めて頭から当たり、左右の突き押し。動きの中ではたき込みを入れ、最後は左の突きで美ノ海の腰を砕いた。
「いい相撲が取れました。体の切れが良い? そうですね。白星先行? まだ全然です。中日にもなっていない。何も変えずに一日一日取り組みたい」と冷静を装った。
15日間の相撲に向かい合うのは2個目の金星を挙げた2019年の秋場所以来、約4年ぶり。しかも右膝下の感覚がないという後遺症も残っている。「体の疲労は感じています」と前置きしながら「土俵に上がれるだけでうれしい。感謝して取り組みたい」と前向きに話していた。