◆第95回センバツ高校野球大会第1日 ▽開会式(18日・甲子園)
第95回記念センバツ高校野球大会が18日、甲子園で開幕した。全36校が集まった開会式で、高松商(香川)の主将・横井亮太内野手(3年)が選手宣誓。平和へのメッセージを込めた堂々の宣誓を「120点。昨日のリハーサルではうまく言うことができなかったんですけど、本番では自分が思ったとおりに言うことができたので、ほっとしています」と振り返った。
また、前主将で巨人の浅野翔吾外野手から「今日のイースタン・リーグ、1番・センターということで、そういったことも伝え合って、お互い頑張りましょうって言い合って。『かむなよ』とか、優しく声かけてくれました」と、ラインで激励を受けていたことを明かした。
全文は以下の通り。
宣誓。たった一球の白球を、私たち高校球児が追いかけ始めてから、憧れのこの舞台に立つまでにたくさんの支えや応援がありました。制約が掛かる中で、多くの方々が努力をして、私たちが全力で野球をできる環境を作って下さいました。そしてこの春、甲子園に声を出しての応援が戻ってきます。
野球ができること、それを応援してもらえることは当たり前ではなく、大変ありがたいことだと感じています。様々な制限があった生活も、徐々に終わりを迎えつつあります。
一方で、戦争、紛争、そして災害。私たちが野球に打ち込んでこられたように、すべての若者が希望を持ち、夢を追いかけられる平和な世の中となるよう、願わずにはいられません。
そして、私たち高校球児は、仲間を信じ、一枚岩となって全身全霊でプレーし、勇気や感動を届けることで、支えて下さるすべての方に、恩返しをしたいと思います。この聖地・甲子園で、全高校球児が一球に魂を込め、正々堂々戦い抜くことを誓います。
令和5年3月18日 選手代表 高松商業高校 野球部主将 横井亮太