全国高校女子硬式野球選抜大会(3月23日開幕・埼玉など)に出場する東海大静岡翔洋は、24日に1回戦で学法石川(福島)と対戦する。1年生からエースとしてチームを引っ張る手塚凛(3年)を中心に、目標の日本一へと突き進む。
バックネットに輝く「全国制覇」の文字。20年に同好会3人からスタートした部も現在は部員58人。手塚は「周りからの期待もあるし、自分たちの代は絶対に勝たなきゃいけない」と強調。さらに「緊張感を持って練習に取り組めている」と先頭で声を張り上げる。
全国大会前の強豪との腕試しで一泡吹かせた。今月の4、5日の土日に、バスで片道8時間以上かけての東北遠征。長旅の疲れが残る中で、昨秋のユース大会準優勝の花巻東などと練習試合を行い4戦全勝。満塁の場面で登板した手塚も、花巻東打線をピシャリと抑え弓桁義雄監督(59)は「エースがさらにたくましくなった。自信を持って全国大会へと臨める」と目を細めた。
「笑顔で日本一」を合言葉にするタテジマ軍団。「楽しいだけの笑顔から、今はナイスプレーや勝った時の笑顔が増えた」とエース。「自分がチームを勝たせるつもりで、強気のピッチングをしたい」と目を光らせた。(森 智宏)