政府の方針で今月13日からマスク着用が「個人の判断が基本」となり、小中学校でも4月から原則不要の新方針を17日に文部科学省が打ち出した。ただ、笑い声が起きるお笑いの劇場では依然、マスク継続の流れだ。
吉本興業が全国で運営する13の劇場では、13日以降も全ての劇場でマスク着用が必須となっている。各劇場で細かい規定があり、大阪にある“総本山”の「なんばグランド花月」は、公式HPで感染予防対策を説明。「ご入退場時、ご観劇の際は必ずマスクをご着用ください」とし、「※マスクをご着用されていない場合は、ご入場をお断りさせていただきます」との注意書きも添えている。
東京・渋谷区にある「ヨシモト∞ホール」は、HPに「ご観覧中のマスク着用のお願い」というタイトルで詳しく説明。「マスクの着用は、2023年3月13日から個人の判断に委ねられることになりましたが、当劇場では、ご来場いただくすべてのお客様に安心して楽しんでいただけますよう、引き続きご観覧中のマスク着用のご協力をお願いいたします」と来場者に求め「お客様各自のご判断によらず、ご観覧中のマスク着用を皆さまにお願いさせていただく場合もございます」としている。
また、着用エリアを区別する施設もある。新宿の「ルミネtheよしもと」は、ロビーやショップでは「個人の判断に委ねる」と定め、劇場内では「引き続きマスクの着用のご協力をお願いいたします」とした。
吉本興業以外の施設も、引き続き感染予防を徹底。“5大演芸場”の一つで、落語などが行われる「浅草演芸ホール」は13日にガイドラインを改訂。「咳やクシャミをする際は、他のお客様に御配慮頂き、マスクを着用する」と定めた。新宿の「新宿末廣亭」もHPに規定を示し「マスクの着用が、お客様個人の意思に委ねられるようになりました。なお、当席では引き続き、マスクの着用を推奨させて頂きます」としている。
お笑い劇場だけでなく、コンサート会場でも主催者が着用を求めているケースがまだ多い。