由仁町のソウルフード 半世紀親しまれる「東京ホルモン」・・・「あの街行く 北海道」

スポーツ報知
由仁町のソウルフード・東京ホルモン

 周囲を大自然に囲まれながらも札幌まで車で約60分、新千歳空港まで約30分という好立地に位置する由仁町。地元のソウルフードとして、いの一番に挙がるのが「東京ホルモン」だ。由仁町なのに東京?と思う人もいるかもしれないが、半世紀にわたって地元で愛されてきた伝統料理だという。

 かつて、町内で馬具屋を営んでいた東京出身の店主が「東京食堂」を開業したことが始まり。当時の人気メニューがホルモンだったことから「東京さんのホルモン」→「東京ホルモン」と呼ばれるようになり、今では多くの町民に愛されるようになった。

 秘伝の味は長年にわたって守り続けられている。最大の特徴は網焼きではなく、鉄板鍋の上で極上のタレを使って焼くスタイル。もやし、たまねぎ、みそダレとともに専用の鉄板で焼き上げる一品は、家庭料理としても親しまれている。

 町の特産品でもある四季折々の花を満喫できるのが「ゆにガーデン」。15のテーマガーデンに囲まれた日本最大級の英国風ガーデンで、春にはムスカリ、チューリップ、桜、ハナモモが次々に開花し、夏にはシャクヤクやバラが咲き誇る。中でも「コキアの丘」に植えられている3万2000株のコキアは圧巻。緑から徐々に色が移り替わり、10月には真っ赤に紅葉した花を楽しむことができる。

 ゴルフ場が隣接されており、町内外の多くの人が訪れる「ユンニの湯」。最大の特徴はコーヒー色の温泉だ。地下水が数千年前に堆積した石炭層に浸透して褐色が生まれているという。炭酸水素イオンが多いため、ぬめりがあり「美人の湯」として親しまれている。週替わりのハーブ湯も人気で、ジャスミンやペパーミントなど16種類。日帰り入浴だけでなく、宿泊も可能となっている。

 ◆由仁町 1950年、町制施行により由仁町となる。町名の由来は、アイヌ語で「温泉があるところ」を意味する「ユウンニ」。東西に8キロ、南北に32キロのひょうたん型。空知管内の最南端で札幌から車で約60分、新千歳空港まで約30分の場所に位置する。人口は3月1日時点で4758人。特産品は米、椎茸、花など。

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