U―22日本代表欧州遠征メンバー発表 大岩剛監督「もっとA代表に絡んでいかないと」世代融合を歓迎

スポーツ報知
U―22日本代表大岩剛監督

 日本サッカー協会は16日、欧州遠征で国際親善試合2試合に臨むU―22日本代表メンバー23人を発表した。3月24日(日本時間25日午前2時15分)にドイツで同ドイツ代表と、27日(同28日午前2時)にスペインで同ベルギー代表と対戦する。今季公式戦3ゴールのFW細谷真大(柏)ら主力をはじめ、DF中村拓海(横浜FC)を初招集。海外組はMF鈴木唯人(ストラスブール)ら5人となった。

 取材に応じた大岩剛監督は23年最初の活動へ、「非常に強い国と戦うことができる。我々のグループが昨年積み上げたものをベースにして、今年もプラスアルファを積み上げる1年にしたい。しっかりと我々のスタイルで戦うことを選手には表現してほしい」と意気込んだ。昨季はU―23アジア杯や欧州強豪国との親善試合など13試合を戦い8勝2分け3敗。「主導権を握りながらゴールへ向かっていく」サッカーを掲げながら、チームとして少しずつ前進している。

 15日には同時期に活動するA代表のメンバーが発表され、パリ世代から常連のMF久保建英(Rソシエダード)に加えてDF半田陸(G大阪)、DFバングーナガンデ佳史扶(かしーふ、FC東京)が初招集された。「少しでも上のカテゴリーで、個人昇格することは大前提」と語った上で、改めて常に選手に伝えている”A代表経由パリ五輪”の重要性を説いた。自チームで出場機会を得られずもがく選手も多い年代だが、「もっとA代表に絡んでいかないといけないと思っているので、遅いくらい。もっともっと我々の世代からいってほしい」と日本サッカー界の戦力アップには下の世代からの突き上げも必要だと、奮起を求める。

 半田らがA代表に招集されたことで、新しくチャンスをつかむ選手も出てくる。U―22世代は横浜FCで今季主力を張る右サイドバックの中村が初招集された。「チャンスを得る選手が出て、選手層が厚くなる。どんどんそういうサイクルにしていきたい」と、強豪国との対戦を通じて世代全体の成長を促していく。

 また、15日に4強でU―20アジア杯(ウズベキスタン)の戦いを終えたU―20日本代表についても言及。同世代もパリ五輪チームの招集歴を持つMF松木玖生(FC東京)ら実力ある選手が名を連ねる。「まずはU―20W杯(5月~、インドネシア)が最優先。その後は我々のグループにきたり、飛び越えて(A代表に)いったりする選手もいると思う」と世代間の融合を見据えていた。

 欧州遠征のメンバーは以下の通り。

▽スタッフ

団長…内山篤

監督…大岩剛

コーチ…羽田憲司

GKコーチ…浜野征哉

フィジカルコーチ…矢野由治

テクニカルスタッフ…越智滋之、渡邉秀明

▽GK

小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)、佐々木雅士(柏)、鈴木彩艶(浦和)

▽DF

内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)、中村拓海(横浜FC)、西尾隆矢(C大阪)、木村誠二(FC東京)、加藤聖(長崎)、畑大雅(湘南)、鈴木海音(磐田)

▽MF

松村優太(鹿島)、本田風智(鳥栖)、山田楓喜(京都)、川﨑颯太(京都)、斉藤光毅(スパルタ/オランダ)、鈴木唯人(ストラスブール/フランス)、山本理仁(G大阪)、藤田譲瑠チマ(横浜FM)、田中聡(コルトレイク/ベルギー)、平岡大陽(湘南)、三戸舜介(新潟)

▽FW

細谷真大(柏)、西川潤(鳥栖)

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